一般社団法人横浜青年会議所
toggle toggle

理事長所信

TOPMESSAGE
横浜青年会議所理事長

じめに」

横浜青年会議所は第二次世界大戦後、市中枢部の接収の中、横浜のまちの復興を青年の力で推し進めていくために、1951年3月29日、横浜商工会議所にて志を同じくした横浜の青年実業家15名と外国人メンバー15名によって設立されました。国際港湾都市横浜に相応しく、日本では最初の外国人メンバーを有する青年会議所が誕生致しました。

 今日に至るまで68年の歴史を積み上げて来た横浜青年会議所は、横浜のまちをより良くするために、多くの先輩諸兄の手によって様々な運動を行ってきました。結果として横浜スタジアム建設、横浜外国人墓地の大規模改修事業、赤レンガ倉庫の商業利用等が実現し、継続的な発展を遂げています。

今日の横浜青年会議所がより大きな運動へ挑戦出来る団体へと成長してきた歴史を理解し、感謝の気持ちを以って横浜青年会議所の活動をするべきであると考えます。

2020年を横浜青年会議所メンバーとして生きる我々が特に大切にすべきは、先輩諸兄が形として残したものに注目することではなく、横浜のまちの発展のために常に規制緩和へ挑戦し続けてきた志を受け継ぐことにあります。

 近年では、運動発信の有効なツールとしてSDGsを取り入れ、AWARDS JAPAN2018 にてグランプリを受賞した、横浜版UN SDGs推進プロジェクト ~AQUACTION!~等、SDGsの推進に注力している全国の各地青年会議所の中でも横浜青年会議所は独自の存在感を発揮しています。本年も行政や数多くの民間企業、団体とのリレーションがある横浜青年会議所だからこそ実現可能な運動を展開して参ります。

青年会議所しかない時代から、青年会議所もある時代へと変わり、横浜青年会議所においても常にその存在意義が問われていることを念頭に置いて、未来の横浜青年会議所メンバーが誇りを以って活動をするために、今を生きる我々が抱える責任は重大です。

我々は横浜のまちづくり、ひとづくりのために日々活動する中で、SDGs未来都市である横浜市を始めとする行政の皆様、関係諸団体の皆様、民間企業の皆様とより一層の連携を図り、企業版ふるさと納税の活用等も検討に加え、次年度も全ての運動にSDGsを横軸に通しながら、持続可能な課題解決に向けて青年会議所運動に邁進して参ります。

任者」

責任は取るものなのか、果たすものなのか。
 コンプライアンス重視や様々な不祥事対応がメディア等で取り沙汰される昨今では、大きな問題が生じる度に最高責任者が責任を取ることで物事の終息を図る傾向にあります。役職は責任の所在を示しており、民主主義の基では、リーダーは組織の先頭に立って問題解決を図ると同時に、問題が解決するに至らなかった場合は、リーダーの責任になります。

大切なことは、権限の範囲と責任の重さのバランスが適切であることであり、双方が同じ力で引っ張り合う状態が組織としては正常であると考えます。社業でも、従業員の方々が上役になりたいというモチベーションが生まれる秩序を作るためには、このバランスが適切であることが重要であることを自身の会社経営の経験から学びました。物事から逃げる姿勢の人間には、責任は及びません。自らが物事に向き合い、自らが解決する意志を持った人間が責任を負うものです。横浜青年会議所に入会し活動するという選択を自らの意志で選んでいるということは、横浜のまちに対する責任以前に、家族や会社、自身を支えてくれている人たちに対する責任が生じているのです。

多大なる経済的且つ時間的投資をJC活動や運動に懸ける以上は、自らの社業や家族のためにも、他人に胸を張って説明出来る成果を残すことで責任を果たすべきです。私が運営テーマに選定した「責任者」とは、当事者意識がある故に自ら進んで引き受けた、なすべき任務を全うする者、また責任を取る覚悟を持ちながら、責任を必ず果たす志を持ち合わせて邁進する者と定義致します。

「責任者」の集団である横浜青年会議所だからこそ、メンバー同士で互いを高め合うことや、様々なカウンターパートとの結び付きが可能となり、このまちに運動を起こすことが出来るのです。

任者が実践するまちづくり」

横浜青年会議所の歴史は規制との戦いの歴史である。

かつて100戸ほどの半農半漁の小さな村に過ぎなかった横浜は、開港以降、多くの外国人や他都市からの移住者を受け入れ、現在は370万人を超え、政令指定都市で全国1位の人口を有する大都市に発展致しました。市の税収に占める個人市民税の割合は約半分であり、財政面で人口増加、給与所得の納税者数の増加に依存した特徴を有しております。今後の人口減少トレンドに対し、交流人口の増加は勿論、企業にとってより魅力的なまちへと変化させることが、今後も我々が住み働くまち、横浜を守り、継続的に発展させることに繋がります。昨年完成した横浜ハンマーヘッド、みなとみらいの各アリーナ施設の営業開始、関内関外地区周辺の再開発、2027年の国際園芸博覧会の誘致、IR誘致等、今後国際化や観光MICEの機能強化が急速に進んでいきます。我々も2020 JCI World Congress Yokohama の開催によって地域益に繋げることを目論んでいますが、これを契機に持続可能な仕組みでSDGsの推進に繋がる運動を構築することに挑戦して参ります。

また、本年は東京オリンピック・パラリンピックイヤーでございます。東京2020大会は、東日本大震災の復興を想定した会場選定がなされており、震災発災当時に多くの国々から支援を頂いた感謝を発信すると共に、交流人口増加に伴う経済効果による復興の加速化を開催目的として含めています。横浜でも、野球、サッカー、ソフトボールの試合が開催される予定であり、国内外問わず多くの方々が来浜する機会を迎えます。好機を活かし、横浜市内外の多くの方々にSDGsの推進を図って参ります。

昨年で24回の開催を数える横浜経済人会議では、横浜のまちづくりに対する羅針盤としての役割を果たし、先の都市開発に関する政策や、様々な規制緩和に関する提言を実施して参りました。現状、他都市と比較し外国人観光客の取り込みに課題を残している問題意識を持ち、様々な今後の都市開発を想定した上で、横浜のまち全体が更なる発展を遂げることが出来るように、横浜の魅力を知り尽くした横浜青年会議所ならではの視点から課題解決に向けた政策を実行して参ります。

横浜青年会議所は青年経済人らしい若いアイデアを駆使し、令和の時代を横浜が輝かしく発展した時代とするために、このまちの責任者として規制緩和を通じたまちづくりを実施して参ります。

任者が実践するひとづくり」

まちづくりが先か、ひとづくりが先か。

まちは人が創り、発展させるものです。まちづくりを行っている我々にとって、ひとづくりはその土台となるものであり、人々が集い賑わうことでまちが形成され発展し、より多くの人々が目指すまちへと成長していきます。昨今、発生している悲惨な事件等の背景には、家族や他人との関係に問題があることや、住み働く地域への愛情が欠けていることが大きな要因に感じます。子どもの頃から人生を豊かに生きて行くためには、様々なことを学び考える力を養うこと、人や地域を愛する気持ちを育むことが必要です。我々は、このまちの責任者となり得るような子どもたちに、当事者意識と行動力、そして覚悟をもった地域の次世代の担い手を育てる責務があります。

子どもたちの育成をする一方で、晩婚化や少子高齢化、職住近接への取組等を背景に、大学生や高校生を中心に横浜青年会議所と活動を共にする組織として、はまファンクラブを昨年結成致しました。従前、横浜青年会議所でのはまっ子の定義とは小学生以下の児童を意味していました。三日住めばはまっ子という、横浜のまちのオープンな土地柄や市民の気質から、近年ではより広義に、横浜に共感する人全てをはまっ子と定義しています。これまでの一つの運動を展開する度に、横浜市民に参画を募集するやり方ではなく、若者を含めた幅広い年齢層を対象に、恒常的に横浜青年会議所の運動に参画することが出来る仕組みをスタートさせたものです。市民意識変革運動という言葉を青年会議所の活動をしている中で耳にすることがありますが、まさにはまファンクラブは横浜市民の意識変革組織であり、横浜市民が横浜市民に意識変革が出来るような状態になることが望まれます。我々は、常にはまファンクラブの責任者として背中を見せ続ける必要があります。

2020 JCI World Congress Yokohamaでは、One on Oneを通じてThe Crossroad of Innovationをテーマに、世界中の人々の平和に繋がる運動発信を計画しております。多くの市民から共感が生まれるような、ひとづくり運動を実施し、2020 JCI World Congress Yokohamaにつなげて参ります。横浜を心から愛する我々だからこそ、はまっ子育成の責任者としてひとづくりを実践して参ります。

任者が実践する横浜開港祭」

手弁当だからこそ実現可能な横浜青年会議所最大の規制緩和事業。

まちづくり・ひとづくりを実践する上で、横浜の歴史を学び、我々は何者であるのか、横浜が開港を契機に今日まで発展してきた軌跡を理解することは必須です。横浜開港資料館に行けば開港に至る経緯、その後の横浜の発展について理解が出来ます。開国によって、多くの外国人や他都市からの移住者とも交流を深めながらまちの発展がなされた経緯から、“Thanks to the Port”「開港を祝い、港に感謝しよう」というメインテーマの基に開催されたのが、現在の横浜開港祭の起源です。

1982年、その前年に開催されたプレ事業を進化させ、‘82国際デー 第1回横浜どんたくとして現在の横浜開港祭は始まりました。当時の先輩諸兄と横浜市総務局、横浜開港資料館館長で協議し山下公園を会場として11回開催され、その後、開港を祝い、市民参画型で、横浜みなとみらい21の賑わいの創出を目的に開催地を臨港パークに移し継続開催されております。横浜開港祭は毎年開港記念日に開催され、本年で39回目の開催を迎えます。

横浜開港祭は、横浜青年会議所最大の運動発信の場であると言われています。その所以は横浜開港祭だからこそ多くの規制緩和がなされ、横浜開港祭を通じて我々が多くの市民の方々に発信したい運動を起こすことが出来るからです。自分たちのまちは自分たちで良くしたいという圧倒的当事者意識を持つ先輩諸兄が、手弁当だからこそ持てる正論を唱え、規制緩和に挑戦し続けてきた歴史の賜物です。変えるべきところを変え、継承すべきところを継承し、名実共に横浜開港祭の責任者として本年も開催して参ります。

任者が実践する組織づくり」

横浜青年会議所が横浜青年会議所で在り続けるために。

不連続の連続である横浜青年会議所を1つの企業として捉えた時に、2020年の1年間を捉えて物事を考えるのではなく、その先の時代を生き抜く横浜青年会議所がどうあるべきかを考え、中期計画から逆算することで計画・実行していく必要があります。今後4年間で150名を超えるメンバーが卒業される中で、横浜青年会議所が横浜市全域の住み働く多くの青年経済人から求められ、横浜青年会議所メンバー全員が高い志を持って自己研鑽する団体へと成長していく必要があります。

1.01の365乗は凡そ37.8となり、0.99の365乗は凡そ0.02になります。我々は日々自らを磨き続けるか否かによって、大きく成長もし、衰えもします。大切なことは、短期間で急激な成長を意識することではなく、僅かでも過去の自分を上回る努力を重ねることであり、横浜青年会議所での活動を通じて自己成長出来る環境を整えて参ります。

広報は、長期的に強い組織づくりをする上で重要な役割を果たします。検証を重ねながら、事業の構築や実施における様々なカウンターパートとの協働、事業への参加促進等の好循環を拡げるために、情報の発信に戦略を持ち込む必要があると考えます。人々の共感を掛け合わせることが、運動の発信力を高めることに繋がり、横浜青年会議所のブランドをより魅力的なものに確立するのです。

経済7団体の一つである横浜青年会議所は、高い志を持ち合わせるメンバーが増加すると共に、より大きな運動を起こすことが出来る団体へと成長して参りました。他団体との連携を図り、横浜青年会議所が横浜青年会議所らしく在り続けるために、より多くの仲間と共にJC運動が実施出来る体制作りを、未来の横浜青年会議所を創る責任者として実行して参ります。

任者が実践する各地青年会議所との連携」

青年会議所の中での横浜青年会議所が果たすべき責任とは。

日本青年会議所が主催し横浜青年会議所が共催するサマーコンファレンスは、昨年、横浜の地にて24回目の開催を致しました。近代文明発祥の地であり、異文化を積極的に受け入れ、新しい文化を全国に伝播してきた横浜だからこそ開催地として選んでいただけていると理解しております。日本青年会議所最大の運動発信の場を共催として携われる機会は、横浜青年会議所の大変貴重な資産です。自らが成長出来る機会と捉え、メンバー一人ひとりが日本青年会議所や各地青年会議所に対して責任者としての対応が求められます。我々はサマーコンファレンスを契機に今日まで培ってきた行政や他団体との連携を更に強め、成長する必要があります。そのためには、事業の構築段階から実施に向け、様々なカウンターパートとの結び付けまで横浜青年会議所がコーディネーターとなり、多くの市民の方にサマーコンファレンスを参加頂けるように動員を実施して参ります。

また、本年は横浜青年会議所から多くの人財が日本青年会議所の要職に出向致します。日本青年会議所、関東地区協議会、神奈川ブロック協議会と人財の交流を通じて、団体としてもより密接なネットワークを構築し、協働・共振を図って参ります。

任者が実践する2020 JCI World Congress Yokohama」

2020年代に繋がる世界会議とするために。

今日まで横浜青年会議所が68年の間に培ってきた国際青年会議所、日本青年会議所との歴史をしっかりと継承し来年、横浜青年会議所は世界と約束した責任を果たす覚悟をもって2020 JCI World Congress Yokohamaを開催させていただきます。開催誘致に携わった先輩諸兄の皆様、現役の皆様、行政、市民、他団体を含むオール横浜で運営をしなければならないと考えます。2020 JCI World Congress Yokohamaは横浜青年会議所の悲願です。しかし実施するのが目的ではなく、手段・機会として捉え、実施後に横浜のまちは勿論、周辺の地域の発展にも寄与するような機会にして参ります。観光、交流人口を増やすことが解決策の一つだと考え、2020 JCI World Congress Yokohamaは大きな役割を担っています。
個は世界を知ることで磨き続けられます。One on Oneの機会で得た共感から、アイデアとアイデアを掛け合わせ、大会テーマであるThe Crossroad of Innovationを体現して参ります。2020年代に繋がる好機として、我々は2020 JCI World Congress Yokohamaと向き合う一年間にして参ります。

びに」

青年会議所は挑戦する場だから失敗しても良いと言う人がいます。確かに、青年会議所活動の中では、失敗するリスクを抱えながら挑戦しなければならないことが日常茶飯事です。しかし、我々は何事も成功するように全力を尽くす必要があります。我々は横浜のまちの青年経済人の代表であり、このまちの発展を担う責任者です。自らの本業で培った知識や経験を活かし、これまでの自分自身の仕事への取り組み方や価値観、人を動かすためのコミュニケーション能力、リーダーシップを発揮し、横浜青年会議所でどれだけのことが出来るのか、答え合わせをする場でもあります。与えられた青年会議所での役職が役不足になるまで切磋琢磨し、多くの仲間と共に活動が出来ることを喜びに代えて一年間邁進致しましょう。

2010年代のビジョンである共感の基、“想いをつなげるまち横浜”の実現の集大成の年度として、2020年代に繋がる運動を展開し、横浜の未来に対し責任を果たして参ります。