横浜青年会議所

理事長所信

一般社団法人横浜青年会議所 理事長所信

「できない理由より、どうすればできるか考えよう」
この言葉は、私が横浜青年会議所に入会した時に伺い、今も大切にしている言葉です。人は誰でも目の前に高い壁が立ちはだかれば立ち止まってしまうものです。この言葉を胸に私は困難な状況のなかでも諦めず挑戦してきました。

近年の日本は、経済成長への糸口をつかみきれないまま、長い間低迷期に入っています。現在、国民の平均年収の水準は、20年前の水準とほぼ同等であり、GDP世界ランキングにおいて上位に位置していますが、世界幸福度ランキングでは先進国の中では下位に留まっております。このように生きるために必要なものや、生活に彩りを与えてくれるものは手に入りやすくなりましたが、資源・エネルギーや食糧需要の増大、廃棄物発生量の増加が世界全体で深刻化しており、リニア型の経済社会活動から、持続可能な形で資源を利用する社会活動へと移行する必要があります。

時代により目標は変わりますが、目的は不変なものであり現状に満足することなく、次世代により良い状態を残すことが、私たちの責任であります。明確な目標を掲げ、それを達成した時に達成感や向上心が芽生えます。戦後の復興を推し進め、新しいまちづくりを推進してきた先人たちには、その明確な目標がありました。その志を継承し、現状に満足することなく、次世代により良い状態を残すことが私たちには求められています。次世代の幸福を確保するために、「サーキュラーエコノミー」と「ウェルビーイング」を両軸とし、横浜青年会議所の活動を展開致します。

「躍動」を「無限の可能性を信じ、勇気をもって挑戦すること」と定義致します。私たちを取り巻く環境は、常に変化し続けています。あらゆる可能性を追い求め、一人ひとりが圧倒的当事者意識を持ち、生き生きと活動することが求められています。

「経営学の父」と呼ばれるピーター・ファーディナンド・ドラッカーの言葉に「まず果たすべき責任は、自らのために最高のものを引き出すことである。」とあります。任された責任を全うするために、自分のもっている能力を最大限に引き出すことが重要です。その上で、周囲を巻き込んでいくことにより、より良い社会へと、インパクトのある結果を与えられると考えます。

現状維持を望むのではなく、可能性を見出し、新しい思考を生み出すことで、自身の周囲と、横浜のまちの、明るい未来へとつながっていくと考えます。

大量生産、大量消費、大量廃棄のリニア型経済社会は、気候変動問題、天然資源の枯渇、大規模な資源採取による生物多様性の破壊など、様々な環境問題を引き起こしています。また、経済的豊かさを求める一方、心の豊かさも重視するという価値観も強まってきています。時代の変化に適応しながら、一人ひとりが自分らしく活躍できるまちづくりこそ、私たち横浜青年会議所がすべきことであり、パートナーと連携し、持続的な発展や、良好な環境を次世代に引き継ぐ必要があります。

サーキュラーエコノミー推進のために、地域課題の解決につながるモデル事業を構築してまいります。また、地域における脱炭素化の取り組み支援・産業の育成など、行政・企業・市民等の行動変容を促し、持続可能な発展につなげてまいります。そして、横浜青年会議所は、様々な規制緩和の実現や、まちづくりに関する政策など、広く市民・行政に提言をしてまいりました。青年経済人らしい発想力と行動力で、規制緩和を通じたまちづくりを実施してまいります。サーキュラーエコノミーを実践することにより、国内外から人や企業が集い、来訪者が訪れたくなる魅力的なまちにつながってまいります。

資本主義経済の発展により、私たちの生活は豊かになった一方で、短期的な利益の最大化を追求したことによる環境破壊や、格差の拡大など、負の側面が世界的にも問題視されています。企業の利益だけではなく、あらゆるステークホルダーに対する貢献が必要です。個人の幸福度が上がれば、企業の生産性も向上するという観点からも、行政・民間・各種団体に向けて、会社経営を切り口に、ウェルビーイングについての理解度を深めてまいります。そして、ウェルビーイングをキーワードに、持続可能な社会の実現や、個人と社会全体の幸福度の向上を図り、市民が仕事や、私生活に前向きに取り組めるように、行政・民間・各種団体と共に制度を確立してまいります。ウェルビーイングの推進は、個人の幸福度を高め、一人ひとりの生産性を向上するとともに、人と企業が集まるまちにつながってまいります。

他者との関わりが希薄化したことにより、青少年の充実感の減少や、将来への希望がもてなくあるなか、地域の未来を担うべく、主体的に行動のできる人財へと育成していかなければなりません。また、社会課題に触れることにより共に成長し、未来の地域のリーダーとなり得るきっかけを創出してまいります。そして、青年経済人として、次世代のリーダーの見本となるよう、人財の交流の場と、実践の場を提供し、横浜青年会議所の共感の輪を広げてまいります。この共感の輪が、次世代のリーダーに受け継がれ、私たちが住み暮らすまちに、リーダーを輩出し続けることにつながってまいります。

サーキュラーエコノミーとウェルビーイングの推進により、市内経済の循環及び持続可能な発展につながっていくだけでなく、個人の幸福度が高まっていきます。企業の生産性が向上し、地域全体が幸福で、持続可能な地域の創造を促し、まちとひとが活力で満ち溢れた、明るい社会の実現へとつながっていくと考えます。

横浜青年会議所最大の運動発信の場である横浜開港祭は、1981年に第1回横浜国際デー“プレ横浜どんたく”として始まりました。規制緩和に挑戦し続け、横浜だからこそできる市民祭として、本年で43回目の開催を迎えます。“Thanks to the port”「開港を祝い、港に感謝しよう」をメインテーマに、先輩諸兄姉が積み重ねてきた歴史と文化と情熱をしっかりと継承していかなければなりません。今後、横浜開港祭を実施するためには、気候変動による天候の不安定さ、物価上昇による資金面での問題、観覧用地の減少等、様々な問題を解決する必要があります。

2050年、ゼロカーボンシティの実現を目指す横浜市として、本年度も、横浜開港祭は環境問題にも配慮してまいります。協賛金の一部をサーキュラーエコノミーの事業に充てることや、パートナーと社会課題を共に解決することにより、協賛を通じて企業価値を上げられるよう、横浜開港祭を開催してまいります。また、不測の事態を予想し、今後もパートナーとの信頼関係を継続できるように、環境を整備してまいります。

横浜開港祭に関わるすべて方々が、安心・安全にこの横浜開港祭に参画できるように、警備計画書の更なる改善をし、関係各所と早い段階から連携体制を構築していきます。また、海洋プラスチック等、社会課題に対する学びや気付きを得られ、横浜開港祭に関わる人々が誇れるような賑わいを、創出してまいります。

横浜開港祭を持続可能なものにしていくため、現在起きている社会課題・環境課題を問題提起していくとともに、環境に配慮した市民参加型のお祭りであることを、伝播してまいります。また、市内の様々な場面で、実際に市民とふれあい、横浜開港祭を広報することで、市内全体で開港を祝うとともに、郷土愛を醸成してまいります。

あらゆる問題を解決し、安心・安全に開催することで、横浜開港祭を開催した先に、横浜のまちの環境が良くなり、社会課題の解決や規制緩和につながっていきます。市民が歴史に感謝し郷土愛を抱くとともに、今後も、横浜開港祭を開催することで、まちづくり・ひとづくりに寄与してまいります。

横浜青年会議所は、今後も未来をつくるリーダーを、輩出する組織でなければいけません。例年100名を超える入会希望者がいますが、共感が生まれにくい現状があります。今後も横浜青年会議所が存続するためにも、最古の青年会議所活動であるメンバーシップを推進し、まちを変える意思を育み、横浜の発展を生み出す人財を育成することが必要です。

メンバーシップの推進は、一人ひとりが青年会議所を理解し、会員となりうる方々に伝えることが重要です。その後、入会のプログラムを通じ、理念や方向性を認識していただき、期待感や魅力を与えてまいります。また入会後には、今後ともに活動するメンバーと挑戦することにより、絆を深め、規律や知識・歴史を研修で学び、成果を発揮する場を設けます。入会時と、リーダーシップの育成を同じ窓口にすることにより、横浜青年会議所の魅力を十分理解したうえで、様々な活動を行い、会員同士の友情を深め、圧倒的当事者意識をもった人財を育成していきます。

「メンバーシップの推進」「リーダーシップの育成」これらを一緒にすることにより、青年会議所の門を叩いた方々に、より良い環境を創出することができるとともに、メンバー一人ひとりが横浜の発展を生み出すリーダーとなり、更に魅力ある組織になると考えます。

横浜青年会議所は1951年の設立以来、先人たちより引き継がれる志と、規律ある組織を継承してまいりました。新型コロナウイルス感染症が終息を迎えつつありますが、新しい生活様式によるコミュニケーションの希薄さが伺えます。幅広い交流を促し、横浜青年会議所の向かうべき方向性を示していき、団結力を高め、組織の伝統と誇りを紡ぎ行動する必要があります。

横浜青年会議所に関わる全ての方々に式典を通じ2024年の我々が進む方向性を示し、更なる関係を構築してまいります。また、組織基盤を強化するためには定期的な会員交流が必要です。組織を形成してしまうと縦割りの関係が強くなってしまいます。幅広い交流を促し、組織内のコミュニケーションを活発にすることで会員同士の連帯が深まり、新たな知見が生まれる環境を創出してまいります。

例会を通して、横浜青年会議所の向かうべき方向性を示すことで、2024年度の活動方針を全会員で共有し、共感の輪を広げていきます。また、魅力ある例会を開催することにより対内だけでなく、対外にも横浜青年会議所の魅力を発信してまいります。そして、役割に応じた責任を全うする志を持ち、会員同士が強固な友情で結ばれた組織づくりを行ってまいります。

横浜青年会議所とパートナーが意識の共有をすることにより、多様性のある価値を認め合い、共感の輪が広がってまいります。その共感の輪がより一層、組織の団結力を高めていくと考えます。

今日まで横浜青年会議所が培ってきた渉外活動により、国際青年会議所や各国青年会議所、日本青年会議所、また、友好JC、姉妹JCと良好な関係を紡いでまいりました。今後も横浜青年会議所の発展と成長につなげていくには、人財の交流である諸大会へ参画・参加し、友好JC、姉妹JCと共に多くの出会いの場を創出するとともに、地域社会との絆を育みながら、更なる関係を構築することが必要です。

日本青年会議所最大の運動発信の場であるサマーコンファレンスでは、共催として携われる機会を、成長の機会と捉え、メンバー一人ひとりがおもてなしの心をもち活動していきます。サマーコンファレンスを通して築いてきた、行政やパートナーとの連携を活かし、今後も開催地としてご選択いただくべく、活動を展開してまいります。また、横浜のシティープロモーションを通し、友好JCをはじめ各地青年会議所との関係性を醸成してまいります。

国内の諸大会への参画・参加は今後も、地域連携を促進する人財交流の機会であり、ASPAC、世界会議は民間外交の機会であります。人財の交流は自らが成長できる機会であり、国際的な組織であるからこその特権であります。地域連携・国際交流を通して、横浜青年会議所のさらなる発展につなげてまいります。また、姉妹JCとの関係性をしっかりと理解し、地域間、国家間において関係を築き、今後も世界との交流を通して、横浜のみならず、世界に運動を起こしてまいります。

国際青年会議所、各国青年会議所、各地青年会議所、友好JC、姉妹JCとのパートナーシップは未来へと紡がれていくとともに、日本経済の正しい伸展と世界平和につながっていくと考えます。

横浜青年会議所を対内だけでなく、対外的に発信し共感の輪を得るために、継続的なマーケティングを行い、私たちの活動を発信し続けることが必要です。また、青年会議所は40歳までというゴールが設定されております。毎年、組織の編成があるなかで、担いや役職も変わります。常に若くあり続ける組織として、このような経験は、積み重ねた個人の成長につながり、組織をも成長させてきました。ガバナンスを守ることは、組織の一員として、お互いの価値観を認め合える環境を作り出すものであります。組織としての統一感を作り上げるためにも、青年会議所の本質的な物事の考え方を知り、活動していく必要があります。

時代に則したコミュニケーションツールを活用し、横浜青年会議所の存在を発信してまいります。会員となりうる方々が何を求めているのかを理解し、必要な情報を発信し続けることが重要であります。この情報発信の継続は、会員・関係諸団体・市民の皆様へ、共感の輪を広げていくことにつながり、力強い信頼関係が結ばれメンバーシップの推進にもつながってまいります。

私たちは常に積極的な変化を志し、新たな可能性を創造するために挑戦をする必要があります。先人たちが築き上げたガバナンスを基に、時代に即した形で変わり続けなくてはなりません。青年経済人として守るべき行動規範や流儀、作法を継承するためにも、ガバナンスを醸成してまいります。

横浜青年会議所のガバナンスを理解し、厳守することで社会的に認められた組織になるとともに、マーケティングの成功が理念の共感につながり、自然とひとが集まる組織になると考えます。

私たちが住み暮らす横浜は、世界と日本を結ぶ国際貿易港として、諸外国のさまざまな文化を取り入れながら、国際色豊かな都市を形成し発展を遂げてきました。日本最大の基礎自治体として、これからも発展し続けていくためには、企業や住み暮らす人々が幸福であること必要です。一人ひとりがあらゆる可能性を追い求め、圧倒的当事者意識をもち、理想のまちを実現するためにも、地域課題を模索し、横浜に住み暮らす人々と、より良いまちを追求することが、このまちの発展と創造につながっていくと確信しております。

不可能とは自らの力で世界を切り開くことを放棄した人の言葉だ
不可能とは現状に甘んじるための言い訳にすぎない
不可能とは事実ですらなく、単なる先入観だ
不可能とは誰かに決めつけられることではない
不可能とは可能性だ
不可能とは通過点だ
不可能なんてありえない

常に自分自身のもつ無限の可能性を信じ、勇気をもって挑戦していこう。

045-671-7485