横浜青年会議所創立70周年記念誌
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月29日。で70周年を迎えることになりました。70年とづくり」であります。横浜は開港の地であり、文明と流行の発信地であります。1859年に開港し、アメリカ、オランダ、ロシア、イギリス、フランスの5ヵ国と交流を開始、国内屈指の貿易港になるとともに、外国人向けの居留地が整備され、異国情緒あふれる街へと発展してきました。赤レンガ倉庫、税関、生糸検査所、ホテルニューグランド、神奈川県庁本庁舎、さらに山下公園など、今も残る歴史的な建築物が造られていきました。しかし、1923年9月の関東大震災、1929年に始まった世界恐慌で街は疲弊し、1945年5月の横浜大空襲では壊滅的な打撃を受け、終戦後は米軍による接収時代が始まります。このような戦争の傷跡が生々しく残る中、横浜を夢ある街にすべく若き経済人たちが立ち上がりました。時は1951年3横浜青年会議所が産声をあげてから、本年の長きにわたり、郷土のために獅子奮迅してきた若きJCマンたちにエールを送り、ご支援いただいてきた関係各位の皆様に深く感謝申し上げる次第でございます。その間、我々横浜青年会議所が一貫してめざしてきたのは、「まちづくり」と「ひ横浜スタジアムの建設推進、みなとみらい赤レンガ倉庫の活用提案、横浜どんたく・横浜開港祭においては、横浜青年会議所が推進母体となって横浜市、横浜商工会議所、横浜観光コンベンション・ビューローとともに祭りを盛り上げ、横浜市民文化の高揚と横浜経済発展に寄与してまいりました。ちづくり」を実践してきたのであります。そして、数多くの事業を通してトレーニングを積み、横浜経済人として成長を続け、様々な組織や立場で「明るい豊かなまとして復活し、歴史的建造物と高層ビル、さらに自然環境が見事に共存する国際都市となりました。一方で、人口減少、少子高齢化、公共施設の老朽化など、新たな課題も抱えています。そして加えて襲いかかってきたのが、新型コロナウイルスのパンデミックであります。数々のイベントも中止に追い込まれ、首都圏の生活、観光、商業、流通、生産を担う横浜は、かつてない危機に直面しています。しかし人類は、これまでスペイン風邪、SARS、MERSなどの感染症のパンデミックに襲われながらも、幾度となく乗り越え、新たな文明を構築してきました。今回の新型コロナウイルスも、人類にこれまでとは異なる気づきと、次の時代を模索する機会を与えているのではと考えています。困難な状況の中から生まれる知恵や行動で、明るい未来を切り拓いていく。それこそが他ならぬ横浜青年会議所の使命なのではないかと思うのであります。SDGs未来都市としての横浜、旧上瀬谷通信施設土地利用計画の本格化、2027年の横浜国際園芸博覧会、国際都市としてさらなる発展を目指す山下・関内地区。横浜には再生と復活のDNAがあります。「ひと」を育て、「まち」をつくる横浜青年会議所。今こそ創立時の志に立ち返り、横浜を夢ある街へ導く原動力となることを大いに期待しております。ともに頑張りましょう!!7御祝辞動画はコチラから21地区計画への提言や出資、動態保存された70年を経た横浜は、国内有数の商工業都市横浜青年会議所シニア会会長髙橋 卓

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