横浜青年会議所創立70周年記念誌
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我々に向けて発せられた言葉のようであります。「祖国日本の再建は、我々青年の燃ゆるが如き情熱と撓まざる實行力に依つてのみ達成せられる」これは横浜青年会議所の設立趣意書の文頭であります。そして最後には「世界經濟の一翼として、日本經濟の復興と世界平和の實現にいさヽかなりとも貢獻せんと企圖するものである」とあります。1951年に設立された横浜青年会議所の設立趣意書に記載されている言葉は、色褪せるどころか、今の創立から70年、今日まで変化と躍動と挑戦に満ちた日々が流れました。その1年1年、そしてその年の1人1人の弛まざる努力が、今日の横浜青年会議所を築き上げたことは言うまでもありません。1951年3月29日、横浜青年会議所は26名の有志によって産声を上げました。特筆すべきことは15名の外国人会員を確保し、国際港都横浜にふさわしいしかも日本では最初の外国人メンバーを有する青年会議所となりました。本年度は264名でスタートし1、800名近くの特別会員を擁しております。また横浜市だけでなく、県内はもちろん全国、そして海外まで活動の幅を広げ、共に強い絆で結ばれた数多くの友情を培ってまいりました。そのつながりが、今の横浜青年会議所を支える、大きな原動力となり、礎となっております。我々はこれまで残していただいた功績と、それを築き上げてきた皆様方に、心からの感謝を持って活動しなければならないと考えております。本年度運営テーマを「希望」と定めスタートをし、横浜のまちに新たなイノベーションを巻き起こす多くの事業を計画しておりましたが、新型コロナウイルス感染症の拡大により、我々をとりまく環境は一変してしまいました。これまで当たり前だったことのありがたさを、改めて感じさせられました。様々な活動が制限される中、我々も多くの選択と決断を迫られましたが、設立当初の志に立ち返った時、我々に活動を止めるという選択肢はなく、今日まで全力で活動を続けてまいりました。当初想定していた事業すべてを実施は出来なかったかもしれません。例え目的を果たせなかったとしても、そこに至る経緯が大事であると考えます。準備する段階で沢山のことを学び、力を合わせ青年としての英知と勇気と情熱をもって活動したことは確かにあります。この経験は、活動する我々メンバーの意識に変化を起こしました。これまで当然と信じ続けてきた活動一つひとつの意義を考え、WEB会議やハイブリッド形式の例会の実施など、運営方法を見直し、いかなる状況でも絆を深め、どんな困難にも立ち向かえる、強くしなやかな横浜青年会議所のニュー思い返すと横浜青年会議所の先輩諸兄姉は、圧倒的な国難の中、本業どころか生命の維持すら脅かされる状況下で設立趣意書を掲げ活動を始めました。横浜青年会議所の精神は行く先が不確かなときでさえも私達を前へ突き動かし、意見が相違するときでも私達を一枚岩としてくれました。そして私達の目に見えるものではなく、見えないもの、すなわち先輩諸兄姉が紡いでくれた横浜青年会議所にはいつも困難な状況のなかでこそ「希望」が生まれてきたと考えます。我々はこのまちで活動できることに心から感謝し、同じ志を持つ一人でも多くの青年と手を携え、明るい豊かな社会の実現に向け、これまでもそしてこれからも横浜青年会議所活動に励み続けることをここに申し上げます。結びとなりますが、これまで数々の功績を残してこられた特別会員の皆様、多くのご縁とご厚情をいただきました行政や企業をはじめ関係者の皆様、そして今日まで切磋琢磨しながら活動を続けてきた各地会員会議所の皆様に深く感謝するとともに、今後ともより一層のご指導、ご鞭撻を賜りますよう、心よりお願い申し上げ、第70代理事長の挨拶に代えさせていただきます。ノーマルを築き上げることができました。一般社団法人横浜青年会議所70周年記念誌御挨拶・祝辞御挨拶動画はコチラから6一般社団法人横浜青年会議所 第70代 理事長三村 悠三

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