横浜青年会議所創立70周年記念誌
49/86

■後輩へのメッセージ■次のステージ 「共創」へその後に挫折して青年会議所活動に向き合うようになりました。その中で、事業を実現させるための準備段階で何をしていくのか、メンバーが思っている志とか、夢とか、希望とかを実現させる、叶えさせるというのが役員の役割であり、役員はメンバーが言ってきたことを叶えさせる土壌を作ってあげることが大事だと思いました。自分ひとりで何かを動かすことはできないので、人に協力してもらうために自分がどう変わるか、メンバーにどうして欲しいかではなくメンバーと一緒に何かを成し遂げるために自分がどう変わっていくのかっていうことは常に考えていました。返ると、楽しいというよりは苦難が多かったです。2013年に入会して、2014年の委員、その翌年の幹事までは楽しかったですけど、副委員長になると委員長に恥をかかせたくない、委員長になると委員会のメンバーに恥をかかせたくない、常任理事になると担当する室のメンバーに恥をかかせたくないという思いでしたね。振り返って何が楽しかったかというと、もちろん過程は楽しいですね。ただ何のためにやっていたかというと意地ですよね。それが良いのかはわからないですし、意地を通す団体だよって伝えたくないですけれど、楽しさより意地が上回っちゃ(三村)自分自身の青年会議所活動を振りって。理事長所信でも、失敗は受け入れることができるが挑戦しないことは受け入れることができない、必ずしも変化は進化を伴わないかもしれないけれども進化は変化なしではありえない、と書かせていただいたんですけれど、まさに宝田先輩の「果敢なる挑戦」という言葉と共通する部分が大きいのではないかと思います。(三村)最後に、本年度は希望を持てる状況ではないですが、希望を持てる団体でなければ青年会議所の存在意義もないと思っています。こういった時代だからこそ活動することが大事です。ちょっと悲観的に考えて、今は動くべきではないといって事業をしない選択肢もあるとは思いますが、宝田先輩は横浜青年会議所がこれから10年間でどうなってもらいたいと思われていますか。運営テーマとして「果敢なる挑戦」を掲げた意味合いなどを踏まえ、後輩に対するメッセージをいただけたらと思います。(宝田)運営テーマは、ただの「挑戦」ではなくて色々なことに果敢に挑んでいくという気持ちと、力を振り絞って悔いの残らないように全身全霊で向かっていってもらいたいという意味を込めて「果敢なる挑戦」としました。それがよかったかわからないですけど、良かったんじゃないかと思います。これから先10年の運営テーマは「共創」。これまでの10年で共感して、たちと認め合うところまで来ました。認め合ってきたお互いの価値観から何かを創り出してくという意味では、僕は「共創」はいい言葉だと思います。それを土台にして、それぞれの年の運営テーマが出てくると思います。我々世代が経験してきた青年会議所と、いまの現役メンバーが経験してきた青年会議所と、これから先10年間のメンバーが経験していく青年会議所というのは、また違います。これから先10年間のメンバーには、物事に一生懸命打ち込んでいく、打ち込みながらもりをしっかり見定めて広い視野を持ちながら何かを仲間間にしてもらいたいなって思います。それぞれの個が際立って色々な人俯瞰して物事をみていく、周と創り上げていく10年(三村)これからは横浜青年会議所だけで事業を完結させるだけでなく、様々なパートナーと事業を完結させる方向もありだと思います。自分達だけで事業を完結することも大事ですけれど、その次のステージということで、たくさんのパートナーの方から色々なアイディアをいただきながら活動していくことも大事だと思います。青年会議所のアイディアには限界がありますし、その道のプロと一緒に事業を完結させる。そのような意味もあって2020年代の運動指針を「共創」と定めました。本年度はまだ事業も残っておりますし、メンバーのレベルを少しでも上げて、次年度に高い位置でバトンを渡す覚悟ですので、引き続きご指導ご鞭撻をお願い致します。本日はありがとうございました。4770th Anniversary JCI YOKOHAMA×宝田博士三村悠三

元のページ  ../index.html#49

このブックを見る